中国木材㈱とJAXA訪問記
去る5月20日、ロータリークラブ親睦委員会、職業奉仕委員会計17名で、中国木材㈱とJAXAを訪問いたしました。両方ともに、大変、素晴らしい刺激を受けましたので、ご披露致します。
【中国木材㈱】
中国木材㈱は、米国産原木製材で、国内屈指の乾燥、集成材、構造材、プレカット加工、端材の活用事業を含めた総合的な住宅用構造材のメーカーで、梁の生産量は全国の60%のシェアを占めています。訪問した鹿島の工場は、集荷、製材 から加工まで、一貫生産をしています。世界最新鋭のコンピュター制御装置をフル装備し、無人化された工場内ではアメリカから直輸入した4000坪を埋め尽くす大量の原木をたった3日間で製材してしまいます。また、400機の乾燥機を駆使し、昔は半年以上も時間を掛けていた乾燥を2週間で仕上げています。まさに、時間というコストの競争力で世界と戦う試みを追求しています。
また、製材工程で出る端材を燃料に使うバイオマス(生物資源)発電事業を30億円を投資して、スタートしました。この発電事業で月に1.5億円の収入を得、自社12万5千坪の工場で使用する電力を賄った上、残りは電力会社に売電しています。売電分だけでも700世帯の電力を創出しています。 最後の1片まで、「木を活かす」ために何をなすべきか?の理念を実現するための取り組みに大変感心致しました。
【JAXA】
次に、JAXA筑波宇宙センターを訪問しました。
宇宙飛行士養成エリアでは、宇宙飛行士の基礎訓練・健康管理の施設を見学しました。参加メンバーの一部は、宇宙ステーション補給機「こうのとり」の試験モデルの中にも入らせて貰いました。 また、宇宙食とはどのようなものか、宇宙飛行士がどのような訓練をしているのかをつぶさに知りました。更に、戦後日本初の実験用ロケットである超小型のペンシルロケットから高さ53メートルのH-ⅡAロケットまで、本物を目の当たりにし、大いに宇宙に夢を馳せました。
田中敬皓・奥田陽一