観桜会
東京都戦没者霊園と小石川後楽園
4月4日に観桜会を開催いたしました。3月20日頃から都心では満開を迎え、風が吹くたびに頭の上を舞う桜の花びらにドキドキしながら過ごすうちに、すっかりと緑が目立つ葉桜になってしまいましたが、当日は晴天に恵まれ、まずは一安心。
今年は数ある桜の名所の中から、小石川後楽園を観桜場所に選択いたしました。庭園には9種類もの桜があり、開花時期が多少ずれても問題ないであろうとの考えと、何よりも、約300メートル離れた場所に相田会員が設計した、東京都戦没者霊苑があり、そこを見学しようではないかと企画をいたしました。
東京都戦没者霊苑の資料館休憩所で集合し、先ずは相田教授による講義に一同熱心に聞き入る。
戦没者慰霊と聞くと、千鳥ヶ淵、靖国を思い浮かべるが、ここは都民の戦没者のために東京都によって建てられた施設で、昭和62年に相田会員による設計で今の慰霊施設が完成し、今も多くの遺族たちが参拝に訪れる。色々なことに配慮され設計された施設の特徴を細かにご講義いただいた。
その後、遺品などが展示された資料館を見学、普段は見ることが出来ない位牌が置かれているクローゼット内(遺族しか立入れない参拝施設)もご案内いただきました。
最後に入口周辺に約30年前に相田会員自らが植えたソメイヨシノの参道を歩いて施設を後にしました。 ほんのり汗ばむくらいの散歩を経て、小石川後楽園に到着。7万平米の庭を散策。ここは水戸徳川家の祖である頼房が、江戸の中屋敷(後に上屋敷となる)の庭として造った庭園で、二代藩主の光圀の代に完成した庭園で、「(士はまさに)天下の憂いに先だって憂い、天下の楽しみに後れて楽しむ」から「後楽園」と名づけられました。と、そんなウンチクどうでもいいから早くビールを飲ませろ! との声があちこちから飛び、予定より少し早めに園内の集会施設、涵徳亭に入る。ここは昭和の雰囲気が漂う趣のある外観と内装の日本間で、庭園を眺めながらお食事を楽しめる施設。早速、麻生会員の乾杯の発声により宴がスタート。次々と運ばれてくる懐石料理に舌鼓を打ちながら、ビールやワイン、日本酒、焼酎と次から次へと皆で酌み交わし、親睦を深めました。最後は井部会長による一本締めでお開きとなりました。
親睦活動委員長 佐々木 央