第2895回 例会
名所江戸百景No.064 角筈熊埜十二社俗称十二そう(つのはず くまのじゅうにしゃ ぞくしょう じゅうにそう)
新宿追分から西、青梅街道と甲州街道の間は、角筈と呼ばれていた。現在、新宿中央公園の一角に鎮座する新宿十二社熊野神社は、西に二段の池、東に滝が隣接し、茶屋が建ち並び、夏には涼を求めて多くの人々が集まったという。広重はそんな夏の風情を描いている。かつての池は道路になってしまったが、新宿中央公園には「水の広場」「ナイヤガラの滝」など水の流れる場所がある。今でも涼を求めて人々が集まる公園側から本殿を撮影した。
(写真/文 浮世写真家 喜千也)